先日、息子がお世話になっている大学の懇談会へ行ってきました。
元々楽しみにしていたのですが、想像以上。
大学の凄さを感じた素晴らしい一日でした。
投稿までに時間が経ってしまったのは、書けなかったのではなく、書きすぎちゃったから(笑)。
我ながら呆れる文章量になってしまったので、ちょっと興奮が落ち着いた今、削りに削って投稿します。
色々なお話は、大きく分けたらこの二つになりそう。
・優秀な人を更に伸ばす制度や設備について
・つまずいた子をフォローする仕組み、つまづく前に工夫していること
懇談会なので、大学として保護者に安心して貰うと言うのが趣旨なのかなと感じました。
中でも私が興味を持ったことを一つ二つ
・交換留学
幅広い選択肢がある、交換留学先の学費が徴収されない。
例えばカリフォルニア大学バークレー校、
個人で留学したら学費が年400万円以上だが、
交換留学だと、国立大学の学費年54万円を支払えばOK。
他に大学の基金から月6〜10万の奨励賞も用意されていて、条件が合えば滞在中の費用として利用可能。
息子が春休みに行った海外研修も約10年前に国立大学として初めて実施されたものらしく、様々な取り組みに積極的な大学という印象を受けました。
午後から学部の先生と直接話す機会があったのですが、大学院で海外に行くのもおすすめみたい。
大学院の場合は、先方の大学に”貴学で○○の研究をしたい”とオファーして、認められると滞在費や渡航費まで全部無料になるそうです。
「この前も僕の生徒がボストンの大学に行きましたよ〜」って軽〜く話していました。すごいな!
留学までいかなくとも、国際学会は当たり前にある感じで、それらの費用は自己負担無しとおっしゃっていました。
・研究第一をうたう大学なので、若手研究者を育てるのにも熱心
文科大臣表彰若手科学者賞 受賞者数全国1位をはじめ、様々な事業で全国1位2位に輝いていると説明がありました。
凄すぎて私にはよく分かりませんが、若手が世界トップレベルの研究に挑戦するのを支える仕組みや施設が沢山あるそうです。
・博士課程に進む学生のほとんどが経済支援を受けている。
生活費として月額18万円、研究費として年額34万円など。
これらは国からの補助金、大学独自の支援や企業からの支援など様々な財源が当てられているそうです。
息子の受けている授業にも企業からの支援を受けているものがあるそうです。その授業では「必要な本は申請すれば買って貰えるんだよ」「パソコンも必要なら買ってくれるみたい」って話していましたが、ほ、本当かな?
予算が潤沢なのも凄いですが、それ以上にその道の第一人者から学べる機会があるのは楽しそうです。
ついつい理系のことばかり目が行きがちですが、総合大学なだけあって、文学部や法学部、医学部などの取り組みも興味深く、奥行きと歴史を感じます。単純な私は、す、すごーいと感動しっぱなしでした(笑)。
実は、優秀な学生さんを伸ばすだけでないところも今回感激した一つです。
・学習でつまづいたら、先輩にマンツーマンで教えてもらえる仕組みがある
専用の施設まであります。形だけあるのではなく、利用を積極的に促しているようで利用率も高そうでした。(のべ1500人/年)
・100円朝食
今年も5月8日から5月19日まで実施されたそう。ちょうどGWが終わって、生活リズムが崩れそうなタイミングで実施してくれるんですね!これは様々な大学でも行われているそう。良いですね。
・健康管理室、学生相談所、特別支援室、ハラスメント相談窓口なども設置
質疑応答の時間に保護者の1人が
「広汎性発達障害の我が子が今、修士の卒業と就職活動に向けて頑張れているのは、○○先生はじめとした学校の手厚いご支援のおかげです」
とお話しされていました。
質疑ではないが、お礼を伝えたいと発言してくれていました。
その発言とそれを受けた先生のお話しで、何かあっても子どもに向き合ってくれそうと安心できました。
質疑応答は時間オーバーするほど盛り上がりました。準備されたお話もいいですが、生のやり取りで広がる話題が興味深くもっと聞いていたかったです。
ここまでで午前中(笑)
次は昼食会、これも楽しかったぁ!
1つのテーブルに10人前後、同じ学部の保護者が集まります。そこに教授が2人いらっしゃって、研究のこと、成績のこと、コースわけのこと、院進のこと沢山お話ししてくださいました。
関東から来ている私達夫婦は過保護かしら?って思ったら、いえいえどうして、他にも関東から来ているご夫婦、さらに遠い北陸から来ている方など全国から保護者が集まっていました。
応援団が披露してくれた演舞も昼食会に華を添えてくれます。カッコよかったなぁ〜。
午後は学部ごとの懇談会です。何せ広い大学。昼食会会場から工学部キャンパスまではバスを4台チャーターして移動しました。
このバスは去年の懇談会アンケートを元に改善されたらしく、先生が「うちの大学は反省が素早い大学です」とお話しされていて、クスッと笑ってしまいました。どの先生もお話が面白いです。
工学部では9割が大学院(修士)に進学し、就職は心配いらないそう。
必ずしも大学で研究した仕事に就けるわけではないが、大学で学んだ
・研究の方法論
・課題発見・分析・解決能力
・論理的思考力
・提案力
・語学力
などが求められ、仕事に生きてくるそうです。
研究する火種はどこにでもあるけれども、それに火をつけるのが大変。うまくいかない計算や実験など、折れそうになる場面もたくさんあるとか。
この大学は生徒に対する先生の数が多く、折れそうな時には先生も相談に乗ってくれそうです。
実際、先生は生徒の事をよく把握しているなぁと感じました。
と言うのが、
午後の第二部は、学科に分かれての懇談会。こちらは生徒が何人か登壇して保護者が質問出来る場面もありました。
保護者の質問に対して、司会の先生が「あーそれなら、〇〇君が答えよう」と言う具合に、適切な生徒を指名していて、
生徒のことを様々な角度から把握している印象を受けました。
このインタビューも全部良かったのですが長くなるので一つだけ。
「うちの子は女の子であまり友達がいません。2つのコースで悩んでいるが、相談する友達が少ないです。どこで相談したらいいか?また皆さんどうやってコースを決めましたか?」
と言う質問に対して先生が
「ここにいる生徒、みーんな、陰キャラですよ🤭そう言う子ばかりです。大丈夫☺️!
うん、そうだなぁ、じゃあ◇◇君と☆☆さん答えようか?」
とまず先生が笑顔で「みんな一緒ですよ」と受け止めていたこと、
実際に登壇している子はお洒落でかっこよく話も上手で、輝いて見えますが、みんな一緒ですよって言って貰えるとホッとします。
生徒さんも
「コースは、自分がやりたい事で選ぶのが良いと思う。合わないと思ったら、いくらでも変更できる機会がありますから学部でのコース選びはあまり悩まなくて大丈夫ですよ。」
とか
「私も大学院からここに来たので友達がいなかったが、研究室では女性同士仲良くしようと言う空気があって、話しかけてくれるので心配いりませんよ☺️
それから、研究は孤独です。
だから孤独に慣れているのは悪い事ではない!と、私は思います🥰」
と答えていて私が質問した訳ではないのに安心してしまいました。
朝から一貫して、皆さんが暖かい雰囲気であること、研究を通じて世の中の役に立ちたいと口を揃えて話しているのが印象的でした。
こうして朝から始まった懇談会ですがあっと言う間に夕方の4時。
最後にもう一つ施設を見学して解散です。この施設も良かったけど、さすがに自粛します笑
楽しい1日でした。
懇談会、過保護かしら?などと尻込みせず、現地に足を運んで見たらパンフレット以上の事を知ったり、感じる事が出来て、行って良かったです💕
あーぁ、これでも文章をかなり削ったのですが、、、超長文💦すみません😵